インポテンツの種類と区分
性機能障害もインポテンツ(勃起不全)としばしばと同一視されることがありますが、こちらはより広義での意味があります。インポテンツには大きく「心因性」と「器質性」に分けることができますが、「心因性」は「機能性」とも呼ばれる勃起障害で、解剖学的には勃起機能に異常が無いのに、何か心理的要因などがあって、満足に勃起することができない状態になります。
「器質性」の勃起障害は、勃起に関連する神経、組織、血管系、陰茎自体の異常などの解剖学的な問題や、内分泌障害によって満足な勃起を得られない状態のことで、血管系では、血管性勃起障害という海綿体にまつわる動脈・静脈の狭窄、閉塞やその為の筋肉の弛緩異常も想定されます。また陰茎折症や脊髄損傷などの外傷によることも含まれます。
「機能性」と「器質性」の勃起障害が混在している状態だと「混合性」勃起障害だと区分されます。他にも「薬剤性」の勃起障害というのがあり、これは一部の薬剤の副作用が原因で勃起障害が見られる場合となります。
具体的に指摘されているのはアドレナリン作用薬等の循環器系薬剤、一部の抗鬱薬、抗コリン作用などの向精神薬等、テストステロンを抑制する薬剤などで、一部のホルモン剤についても勃起障害の可能性があるとされています。