インポテンツは克服できる

新婚にも多いインポテンツ

 

前項にも出てきた「新婚性」のインポテンツは、若い世代で起こるので、より悩みは深刻です。結婚後に、心因的、機能的に異常がないのに、充分な性交渉ができないのが「新婚性勃起障害」(新婚インポテンツ)です。

 

 

この場合では、原因が男性側ではなく女性側である場合があります。当然ながら、婚姻直後から夫婦間の性交渉が行われない状態ですから状況は深刻で、実際に27.6%が離婚や離婚訴訟、別居状態に陥っているということです。

 

 

対象患者の結婚様式は見合い結婚が多く、初婚年齢が一般より高く、童貞率も高い傾向にあります。多くの場合は心因性のものだと疑われており、結婚に伴ういろいろな環境変化によるストレスや、夫婦双方の性的無知や未熟さなどが大きな原因と考えられています。

 

 

一番まずいのは結婚初期の性交渉の失敗原因を誤解することで、妻や親の不適切な対応が加わると症状はさらに悪化する傾向になってしまいます。こうして性的不能者であると自己暗示に陥ってしまうと特に危険です。

 

 

性交渉の失敗に対する誤認識には、陰茎のサイズや包茎などもあり、夫婦両方がアプローチを間違って、結果として夫を性的不能者と決めつけてしまわないように気をつけなければなりません。